ニュース&トピックス

2009/02/18(水)
パワーリフティング部 男子90kg級 吉川 望 選手(体育学科4年)
全日本ベンチプレス選手権大会でジュニア日本新記録(277.5kg)樹立!!

2009年2月8日(日)に愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園体育館で開催された「第20回全日本ベンチプレス選手権大会」において、吉川 望選手(体育学科4年)は、男子90kg級に出場し、従来のジュニア日本記録(265.5kg)を12kgも更新する277.5kgを挙上して4位に入賞した。

パワーリフティング競技は、スクワット(SQ)、ベンチプレス(BP)、デッドリフト(DL)の3種目の合計重量を競う「パワーリフティング」と、ベンチプレスのみを行う「ベンチプレス」のカテゴリーに分かれており、日本記録もカテゴリー別になっている。今大会は、すべての年代が出場する「ベンチプレス」のカテゴリーにおける日本最高峰の大会である。その中でも、今回の男子90kg級は、82.5kg級の世界チャンピオン経験者2人が階級を上げて出場している上に、90kg級の世界チャンピオン経験者(本学卒業生の岸本洋一選手)も出場しており、今大会随一のハイレベルの争いになった。

男子90kg級の優勝争いは、第2試技で世界新記録の292.5kgを挙上した児玉大紀選手(K'S GYM)に対し、第2試技までにそれぞれ272.5kg、277.5kgを挙上した岸本洋一選手(ノーリミッツ)、渡辺雄次選手(個人参加)の2人が逆転をかけて第3試技で更なる世界新記録の295kgを申請し、成功。さらにその上を狙って296kgに挑戦した児玉選手は、惜しくも失敗し、体重差で渡辺選手の優勝が決まった。上位3人がそれまでの世界記録を更新するという世界選手権並みのハイレベルで、歴史に残る名勝負となった。

吉川選手は、第3試技で277.5kgを挙上し、世界チャンピオン経験者の2人が第3試技を失敗すれば、体重差で逆転の2位に入るところであった。結局、2人とも第3試技に成功したため4位に終わったが、ジュニアの選手としては大健闘であった。

なお、吉川選手のマークした277.5kgは、体重の異なる選手間の比較に用いられるフォーミュラの順位で見ても、今大会の全10階級の出場選手125人中6位に相当し、90kg級が異常にハイレベルであったことが分かる。さらに、この277.5kgは従来のジュニア日本記録を12kgも上回り、吉川選手自身の公式記録も42.5kg更新するという驚異的な記録である。